橘会と私のつながり

看護師とは、身体的なケアはもちろん、心のケアを行うことも大きな役割の一つです。私は昔から音楽療法に興味があり、患者さんと一緒に歌をうたったり楽器を演奏したりと、レクリエーションをすることが好きでした。以前よりエレクトーンを演奏することも得意で、自分の特技を仕事に生かせることが出来たら…と思い多度あやめ病院への入職を決めました。
以前は一般科で働いていましたが業務に追われてしまい、自分が理想とする看護師としての役割がはたせているのか…と悩む日が多くありました。一般科では看護師としてのスキルを向上させ、新しい医学に寄り添い技術を身に付けることが出来ますが、患者さんと深く関わることは難しいと思います。しかし多度あやめ病院では、患者さんとより深く関わることができ、一緒に喜びや悲しみを分かちあうことが出来るので、私の理想とする看護が出来ます。実際に患者さんとふれ合い、コミュニケーションをとる中で、今まで見られなかった表情や姿を新しく発見出来ることに、やりがいを感じます。そして個々の患者さんに合わせた関わり方もでき、その人らしい生き方を送れるよう支援できている事をとても嬉しく思っています。
私には、小学生の２人の息子がいます。今までは仕事に追われる毎日でしたが、今では楽しく働く事が出来ており、家族との時間も増え、毎日充実した日々を送る事が出来ています。精神科医療に興味を持ってみえる皆さん。多度あやめ病院は、患者さんの事を自分の家族の一員のように思える心あたたかい病院です。私達と家族の一員になってみませんか？

中学生の時の職場体験で老人ホームへ行ったことをきっかけに、看護師への夢を抱き、自宅近くの桑名医師会立桑名専門学校へ入学しました。そこで初めて奨学金制度を知り、私にはメリットしかなく早速申し込みました。毎月６万円の奨学金をいただき、入学金や授業料、教科書代、通学費と十分賄うことができました。私としてもそうでありますが、両親にとってもとてもありがたい制度を利用させていただき、感謝しかありません。奨学金制度を考えている方へ伝えたいのは、迷っているのならば利用するべきだと思います。一定の期間働けば返済の必要もありませんし、精神科ナースだからなのか当院のスタッフは優しく思いやりがありアットホームな環境です。

私は２度の産休育休制度を取らせていただきました。いずれも切迫流早産で産休に入る前に病欠していた時期がありますが、病欠明けスタッフのみんなはとてもやさしく協力的で、母体の健康のためと無理な業務も外していただきました。安心安全な働く場を提供していただいたことは感謝しかありません。また、育休明けは子供も１歳で保育園にも慣れておらず体調を崩してしまうこともありましたが、誰一人嫌な顔をせず、急なお休みでも対処していただいています。急病はもちろん、子供の行事や学校生活、等急な予定でも柔軟に対応してくれる上司、スタッフばかりで子育て世代のママとして正社員のままで働けています。

私は以前の職場で産休をとって退職し、数年仕事から離れてしまいました。そのため、今回復職するときには以前のように働けるのか、看護技術が行えるのか不安でした。また、子供が小さいので仕事と家事や育児の両立ができるかということも不安でした。これまで精神科で働いた経験はなく、他科で働いていました。自分の性格からコミュニケーションが得意ではないので、精神科はあまり向いていないと思っていました。今回復職する際、当院を紹介され改めて精神科で働くことについて考えました。これまでも、精神科疾患や認知症の患者さんに関わることがあり、対応の難しさを感じていました。精神科で働くことで、疾患や看護の知識、コミュニケーション力、患者さんへの対応方法などを学び身に着けられるのではないかと考えました。このような知識や経験は今後の自分の自信につながると思いました。また、勤務できる時間が限られているので、時間外が少なく定時で帰宅できることや勤務時間の融通が利くことは就職先を決めるうえで大切なことでした。実際に、時間外なく帰宅できるため家族の協力を得ながら仕事と子育ての両立ができています。また、入職したばかりの頃はこれまでの職場との違いに戸惑いましたが、丁寧に教えていただき徐々に慣れることができました。患者さんのことで困ることがあった時には、どのスタッフに聞いても患者さんのことを把握していて、教えてもらえることはとても安心できました。話しやすく、困ったときに聞きやすい雰囲気があり、新入職員を受け入れてもらえる温かい職場だと思います。